着物を売る時のコツ

着物の保管方法まとめ!便利な収納アイテム&しまう時の注意点を紹介!

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決して安くはない着物。いつまでも綺麗な状態で保ちたいですよね。

「母から譲ってもらった」「着付け教室に通いはじめた」などの理由で着物を手に入れたものの、保管方法で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

劣化しやすい着物は普段着と同じように収納してしまうと、最悪の場合、着用できないほど酷い状態になってしまいます。

この記事では、「着物の適切な保管方法」と合わせて「便利な収納アイテム」を紹介します。

着物の最適な保管方法とは?


着物は適した方法で保管しないと、いとも簡単に劣化してしまいます。

普段着と同じようにプラスチックケースにそのまま収納すると、次に着るときにはシミやカビが大量発生なんてことになるので注意しましょう。

着物を保管するうえで大切なポイントをまとめたので、ぜひチェックしてください。

湿気は大敵!収納前の簡単ケア

着物の一番の敵は、ズバリ湿気です。

湿気はカビシミ縮みなど、あらゆるトラブルの原因になるので気をつけなければなりません。

一度着用した着物や長襦袢は、できればその都度クリーニングに出し、汗抜きするのがおすすめです。

毎回のクリーニングが難しくても、虫干しだけは最低限するようにしましょう。

虫干しとは…

着物をハンガーなどに吊るし、風を通すことを「虫干し」と言います。
定期的に虫干しすることで、湿気によるカビやシミ、色落ちなどを防ぐことができます。
着用後には必須。着用していなくても年に最低2回は虫干ししましょう。

虫干しの手順

虫干しは、着物を保管するうえで最も大切なことなので、しっかり身につけましょう。

虫干しする際の注意ポイントは、以下の3つです。

  • 晴れた日に干す(晴天が2日以上続いた後が良い)
  • 朝と夕方は避ける
  • 直射日光に当てない

それでは、具体的にどうやって虫干しするのか説明します。

まずは着物を裏返して衣紋掛け(えもんかけ)に吊るします。衣紋掛けがなければ普通のハンガーでも構いません。

着物保管収納方法の画像

干している間は、できれば床に着物の裾が付いている状態にしましょう。

袷(あわせ)などの重量がある着物は、完全にぶら下げた状態だと型崩れを起こす可能性があります。

干す場所は、直射日光に当たらなければ室内・室外どちらでもOKです。

室内なら窓を開けて、風がよく通るようにしてください。

朝と夕方は湿度が高いので、10時〜15時の間に干すのがベスト。

2時間〜3時間放置したのち、軽くほこりをはらったら虫干しは完了です。

収納するときは乾燥剤・防虫剤を入れよう

着物をタンスに収納するときは、乾燥剤と防虫剤を一緒に入れましょう。

空気中には、見えていないだけで水分がたくさん漂っています。

なにも対策せずに着物を収納すると、粉のように生えてしまう白カビや、斑点状に黒カビが発生します。

さらに厄介なのが、黄変と呼ばれる黄色いシミ。

呉服屋
黄変は着物専門のクリーニング店でも落とすことが難しく、染め直すしか手段がありません。

湿気に弱い着物は、専用の乾燥剤と一緒に保管するのがベストです。

また、泥染めや草木染めなど、天然染料が使われた生地は、虫が寄ってきやすいので防虫剤も併用しましょう。

乾燥剤や防虫剤は、それぞれ着物専用のものがありますので後ほど紹介します。

着物を収納する便利アイテムを紹介!


着物を美しく保ちたいという人のために、収納に役立つアイテムをいくつか紹介します。

鉄板のアイテムから、100円で取り入れられるものまでピックアップしたので参考にしてください。

桐たんす・桐箱は鉄板アイテム

桐箱や桐たんすは、着物の収納アイテムとしては鉄板です。

桐箱や桐たんすの良い点はなんといっても、その「除湿力」。

優れた除湿力をもつ桐タンスは、着物を空気中の水分から守ってくれるため、カビやシミの発生を抑えてくれます。

また虫を寄せつけにくいという点も、着物の収納に適しているポイントです。

呉服屋
着物の天敵である「湿気」と「虫」の両方を排除してくれる桐製のタンスは、これ以上ない収納アイテムになります。

とはいえ、桐タンスはとても高価な物でもあります。

新品だと2万円〜10万円ほどになりますし、普通のタンスよりも場所をとってしまいます。

もっと手軽に保管したい人は、プラスチック製の衣装ケースで代用しましょう。

手軽に買える!ニトリ・無印良品・タッパーウェアの衣装ケース


着物初心者に人気なのが、ニトリや無印良品、タッパーウェアで購入できるプラスチック製の衣装ケースです。

桐タンスと比べると値段が十分の一程度になり、安価で手に入るのがメリットになります。

購入しやすいという良い点がある一方で、湿気を溜め込んでしまうのがデメリットでもあります。

プラスチック製の衣装ケースに収納するなら、除湿剤は必須。

3ヶ月に1回は虫干しをするなど、こまめな湿気対策も必要になります。

100均の収納袋が使える

着物は和紙で作られた「たとう紙」に包んで保管するのがベストですが、一般的な衣装ケースだとサイズが小さくて対応できない場合もあると思います。

そんな時に使えるのが、100均でも購入できる収納袋。

二つ折りでは衣装ケースに収まらない着物は、三つ折りに畳んで収納袋に入れて保管するのもアリです。

プラスチック製ケースに直で入れるより、収納袋で包んでおいたほうが湿気や虫の被害から着物を守ることができます。

着物2〜3枚なら不織布の保管袋でもOK


「そんなに着物の量はないし…」「衣装ケースを置くスペースが無い」という人は、不織布の保管袋がおすすめです。

軽くて幅をとらないうえに、1,000円〜2,000円で買える手軽さから、着付けを習い始めたばかりの人などに人気があります。

購入しやすいのがメリットではありますが、保管の際には注意しなければなりません。

注意ポイント

上に物を重ねたり、着物を詰めすぎると型崩れを起こしてしまいますし、桐製の収納箱より湿気を溜めやすいので小まめな虫干しが必要です。

防虫剤や防湿剤は必須になるので、以下の商品もチェックしてください。

除湿剤はマストアイテム

湿気に弱い着物は、除湿剤と一緒に保管しましょう。

とくにプラスチックケースや不織布の保管袋に収納するという人は、除湿剤は必須アイテムになります。

除湿剤は、着物専用のものを選ぶのがポイント。

ネットで「着物 除湿剤」と検索すると、使い捨てタイプや繰り返し使えるものなど、いくつか種類がでてきます。

私のおすすめはこちらの商品。

きもの番(1,944円)


繰り返して使えるので経済的ですし、使い方も簡単なので気に入っているアイテムです。

防虫剤で虫食い予防

虫食いを防ぎたいなら、防虫剤もあると安心です。

泥染めや草木染めなどが施された紬や友禅、羊毛から作られているウール製の着物は、虫食いの被害に遭いやすいので、防虫剤は用意したほうがよいでしょう。

防虫剤も、除湿剤と同じように着物専用を選んでください。

注意ポイント

普通着用の防虫剤を使うと、変色が起きてしまう恐れがあります。

防虫剤のおすすめ商品はこちらです。

ミセスロイド きもの用(907円)


スーパーでも購入できるうえに安価なので、手軽に使える商品だと思います。

着物や帯を収納するときの注意点


保管場所が準備できても、間違った方法で収納してしまうと、着物や帯を美しく保つことができません。

何気ないことでも状態を悪くしてしまう可能性があるので、以下の注意事項をチェックしておきましょう。

ポリエステル以外の着物や帯は洗濯NG

着物や帯を自分で洗濯するのは、おすすめできません。

最近話題の「洗えるポリエステル着物」など、水洗いできるもの以外はクリーニング店で汗ぬきしてもらったほうがよいです。

着物や帯が水洗いNGな理由

  • 生地が縮む
  • 形が崩れる
  • 色を落としてしまう

とくに水洗いNGなのは、正絹製の着物。

繊細な正絹の着物は、上記のトラブルが全てが起きてしまう可能性があります。

着物の洗い方を紹介しているサイトも見かけますが、慣れていない人が自分で洗濯するのはかなりリスクが高いと心得てください。

ダンボールは最悪の保存環境

引っ越したときのダンボールのまま、着物を保管していませんか。

一見すると除湿力のありそうなダンボールですが、じつは着物の保管場所としては最も適さないアイテムです。

ダンボールがNGな理由

  • 吸水性が高い
  • 虫が増殖しやすい

ダンボールは吸水性が非常に高く、湿気に弱い着物を保管するには適しません。

また、ダニやノミなどの害虫にとって格好の環境なので、虫食いに遭う確率を上げてしまいます。

ヤフー知恵袋でも以下のような相談がいくつもあることから、ダンボールは虫が湧きやすいことが分かります。

引用元: ヤフー知恵袋

ダンボールで保管している人は、先ほど紹介した不織布の保管袋などに移し替えたほうがよいでしょう。

ハンガー収納は型崩れの原因に

着物保管収納方法の写真
普通の服と同じように着物をハンガーにかけて収納するのは、型崩れの原因になるので注意が必要です。

ハンガーの跡がついて肩の部分が不自然に盛り上がったり、裾の長さが左右非対称になったりしてしまうので気をつけましょう。

着物を保管するときは、畳んで衣装ケースに収納するのが適切な方法になります。

着物・長襦袢を重ねて収納するときの正しい順番

着物長襦袢買取の画像
着物や長襦袢を重ねて収納するときは、ポリエステルやウール素材のものを下に、正絹の着物は上におくのが正しい順番です。

湿気は下に溜まる性質があるため、大切な着物ほど上のほうにおきましょう。

衣装ケースで保管するなら、一番下にすのこを敷いておくのもおすすめです。

また、重ねてよい着物の量は、多くても5枚までになります。

5枚以上の着物を重ねると、型崩れが起きやすくなりますので注意してください。

帯や和装小物類は、それぞれ別の場所に収納するとよいでしょう。

着物の保管方法まとめ

着物は適切に保管すれば、30年でも40年でも綺麗な状態を保つことができます。

普通の服と比べて少し手間がかかるのも、着物ならではの楽しみではないでしょうか。

「着る予定もないし面倒だな…」という人は、買取に出すという方法もありますし、収納スペースが作れないなら保管サービスを利用するのも有りだと思います。

呉服屋
自分のライフスタイルに合わせて、着物と上手に付き合う方法を探しましょう。

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