着物というのは飾りひとつでパッと印象が変わりますから、かんざしや帯留めなどの小物はついつい集めすぎてしまいますよね。
「ほとんど使わないまま、タンスの肥やしになっている」という人も多いのではないでしょうか。
そのまま眠らせておけばスペースをとるだけですが、買取に出せば1万円以上の高値で売れる可能性があります。
この記事では、「和装小物の買取相場」や、「高く売るための売却方法」を紹介していきます。
和装小物の買取相場はいくら?意外と高く売れる可能性あり!
和装小物の買取相場は種類によってピンキリですが、「売れない」と思っていたものでも意外と高値が付くこともあります。
和装小物類の一般的な買取相場をまとめましたので、それぞれどのくらいで売れるのかチェックしてみてください。
和装小物 | 買取相場 |
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かんざし(簪) | 1,000円〜20,000円 |
帯締め | 500〜10,000円 |
帯揚げ | 100円〜10,000円 |
帯留め | 100円〜20,000円 |
伊達衿 | 100円〜1,000円 |
半衿 | 50円〜500円 |
足袋 | 50円〜500円 |
下駄 | 50円〜2,000円 |
草履 | 50円〜2,000円 |
和装バッグ | 100円〜5,000円 |
風呂敷 | 100円〜400円 |
ふくさ | 100円〜300円 |
巾着 | 100円〜400円 |
扇子 | 100円〜500円 |
帯まくら | 50円〜300円 |
腰ひも | 50円〜100円 |
コーリンベルト | 50円〜100円 |
たとう紙 | 50円〜100円 |
表を見ても分かるとおり、和装小物の買取相場は50円〜2万円と非常に大きな差があります。
帯締め一つにしても、作家物や伝統工芸品なら1万円という高値が付きますし、元値が1,000円のポリエスチル製であれば買取額は100円ほどになります。
また、金やプラチナで作られた帯留め・かんざしなども1万円以上での買取が期待できる品物です。
和装小物の買取相場は、素材などによって値段が変わるので、それぞれの価値の見分け方を知っておきましょう。
和装小物(帯締め・かんざし・下駄・草履)の価値の見分け方
和装小物の価値は、種類や素材、誰が作ったのかなどによって見分けることができます。
種類別の価値の見分け方をまとめたので、いくらぐらいで売れる品なのか判断する参考にしてください。
古いかんざしでも2万円以上になる!?
買取相場 | 1,000円〜20,000円 |
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かんざしの買取額は、材質や年代によっては2万円以上になることがあります。
金やプラチナの価値は、年月ではなく重さで決まることが多く、古くても高値で買取ってもらえるでしょう。
江戸時代初期や明治初期に作られたかんざしなら、歴史的にも貴重な骨董品と扱われ、相場以上の買取額も期待できます。
貴金属で作られていなくても、振袖や披露宴のために購入した髪飾りなども需要があるため高く売れる品になります。
帯締めは手組みなら1万円の値がつく
買取相場 | 500〜10,000円 |
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帯締めは、道明新兵衞さんのような有名職人が手組みしたものなら1万円という高値で売れる可能性があります。
帯締めの価値を判断するには素材も重要なポイントで、最も値段がつきやすいのは正絹製のものになります。
布地に綿を詰めただけのものなら相場は500円くらいになりますが、成人式や留袖に合わせるフォーマル用の帯締めであれば2,000円以上の買取が一般的です。
帯揚げは染めや刺繍で価値を見分ける
買取相場 | 100円〜10,000円 |
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帯と着物のコントラストの役割を持つ帯揚げは素材や染め方、刺繍の有無によって価値を判断できます。
素材としては、正絹で作られたものが高額になります。
また、友禅染めなどの工芸品や、金糸で刺繍を施されているような手の込んだ帯締めは、さらに価値が上がります。

帯揚げを価値どおりの値段で買い取ってもらうには、素材や染めに詳しいプロの鑑定士に見てもらう必要があります。
帯留めは材質によっては数万円になることも
買取相場 | 100円〜20,000円 |
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帯留めの買取相場がピンキリなのは、材質によって大きく価値が変わるからです。
金、銀、プラチナ、エメラルド、ダイヤモンド、ルビー、珊瑚、翡翠、陶器、真珠、トルコ石、ガラス、琥珀、螺鈿、貝、カメオ、木、蒔絵、象牙、べっ甲、瑪瑙(めのう)、漆(うるし)、プラスチック
金、銀、プラチナなどの貴金属であれば、重さによって買取額も変わりますし、ダイヤモンドなど宝石類なら形や大きさなども大事な査定基準になります。
職人の技によって作られた伝統工芸品も、高値で売れる品物になるので、外箱などがあれば一緒に見てもらいましょう。
帯留めの査定は材質を正しく鑑定してもらう必要があるので、貴金属や宝石類に強い買取店に見てもらうことをおすすめします。
和装バッグはフォーマル用が高く売れる
買取相場 | 100円〜20,000円 |
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和装バッグは、金箔や刺繍がほどこされたフォーマル用や、ビーズで装飾された名品なら高く売れる可能性があります。
婚礼用の和装バックや、お茶席でも活躍する利休バッグは中古でも需要がありますので、価値相応の値段で買い取ってもらえる品物になります。

下駄や草履の買取金額は状態による
買取相場 | 50円〜2,000円 |
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下駄や草履は、状態さえ良ければ2,000円前後で買取ってもらえます。
未使用のブランド品なら、相場以上の値段を付けてもらえる可能性もあるので、外箱や値札などは捨てないようにしましょう。
ただし「底がすり減っている」「鼻緒がぐらついている」など、よっぽど状態が悪い場合は100円程度の買取額になります。
他にも売る予定の小物があるなら、まとめて売れば金額アップが狙えます。
着付け小物類はまとめて売れば金額アップ
着付け小物類は、一式まとめて売ることで査定額がアップします。
- 伊達締め
- 帯枕
- 衿芯
- コーリンベルト
- 腰紐
- 前板
- 着物クリップ
- 長襦袢
- 肌襦袢
「どうせ値段は付かないんじゃないの?」と疑問を抱く人もいると思いますが、じつは着付け小物は需要が増えており、査定額も数年前から上がっています。
矢野経済研究所の調べでも、着物レンタルと着付け教室がトレンドになっているという調査結果がでています。
近年の呉服業界のトレンドとしては、引き続き「レンタル」と「着付け教室」が挙げられる。ここ数年、振袖を中心にレンタル需要が盛んになりつつある。
引用元: 矢野経済研究所
着付け初心者は「練習用なら中古でいいや」という考えの人も多く、新品よりも安く済むリサイクルの小物を選ぶケースは少なくありません。
また成人式の振袖レンタルは着物自体は借りることができても、小物類は自分で購入しなければならない貸衣装屋がほとんどです。
着付け小物は十分に需要がありますので「どうせ売れないか…」と処分する前に、一度査定にだしてみてはいかがでしょうか。
リサイクルショップは買い叩かれる?和装小物の最適な売却方法
和装小物を売りたい場合、「どこに持っていけばいい?」というのが一番の悩みになると思います。
リサイクルショップでの売却を考える人もいると思いますが、私個人の意見としてはおすすめできません。
ヤフー知恵袋でも以下のような質問がいくつかありますが、「リサイクルショップはほとんど値段が付かない」という回答が多く見受けられます。
引用元: YAHOO!知恵袋
質問への回答
- 消耗品の帯締めや、需要の少ない重ね襟だけでは値が付かないような…
- 100円未満ですね。
- 10円つくかな。。。
私も実際に、リサイクルショップで着物や和装小物を見てもらったことがありますが、段ボールいっぱいに持ち込んでも500円にしかなりませんでした。
小物類を正しい価値で買取ってほしいなら、和装や貴金属に詳しいプロが査定してくれる専門業者に依頼しましょう。
プロ査定の買取業者に依頼するのが正解
和装小物は、プロの鑑定士が査定してくれる買取業者に見てもらうのが得策です。
和装小物の鑑定には、着物だけではなく貴金属や宝石類の知識も必要になります。
買取業者を選ぶなら、着物と貴金属のどちらも専門に扱っている店を選びましょう。
着物と貴金属が専門のバイセルなら正しい鑑定ができる
着物と貴金属をどちらも専門にしているバイセル(旧:スピード買取)なら、和装小物を正しい価値で買取ってくれます。
バイセルのオンラインショップを見ると、和装小物について確かな目利き力を持っていることが分かっていただけると思います。
引用元: バイセル
一般的なリサイクルショップでは、上の写真のような値付けをする能力はないと考えたほうが良いでしょう。
バイセルなら和装だけでなく、宝飾品の鑑定もしっかりしてもらえるので、小物を見てもらうには打ってつけの買取業者だと言えます。
